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管理人『ふくろう』の書評。小説から漫画まで。
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説明不要の名作。
川端康成の初期の名作。

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伊豆の踊子 (新潮文庫)


名作には、名作たる所以がある。この作品は川端康成の魅力が詰まってると言っても過言ではない。
叙情的で、まるで短歌のような淡く繊細な描写は、描こうと思っても描けるものではない。
川端康成この人でないと作れないような、独特で、それでいて明解な表現。


私は、初見の時に
『あぁ、日本語って美しいんだな。』
と深く深く感じたことを覚えています。

本当に素晴らしい。



容量的にも、90ページほどの短編で、読みやすい。
にもかかわらず、この本の情報量は素晴らしい。
文節が、人間の本能や内面に話しかけてくる。
それは男と女という主題であったり、片想いという主題だったり…。
性を介した心の中、とでも言おうかしら。

主人公と旅の一座の踊り子の、甘酸っぱい(という表現もはばかれるような繊細なものだけれど)話。


『名作には、名作であり続ける理由がある。』



本書には他にも川端康成の短編が二編入っている。
川端康成に興味がある方には、入り口として最適かと。

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