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管理人『ふくろう』の書評。小説から漫画まで。
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四角大輔さんの名著。

自由であり続けるために20代で捨てるべき50のこと。

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自由であり続けるために 20代で捨てるべき50のこと (Sanctuary books)




この本は名作。
20代という、色々なことを吸収すべきと言われてる世代に、あえて捨てることを説いた一冊。

本書は『〜を捨てる』
という章に分かれていて、その章の中では『何を捨てるのか、そしてその意味は何なのか』を説いている。



著者は、ミリオンヒットプロデューサーの職を捨て、学生時代からの夢であったニュージーランド移住を果たした方。

そんなノマドライフを送る著者は20代の頃、組織に馴染めない人間嫌いの、評価最低の営業マンだった。
なかなか結果を出せなかった著者が選んだ道が

『20代は捨て』

人付き合い、出世、競争、プライド、流行りなど、ほとんどを捨てて、
最後に残った「あるもの」だけを大切にした。
成長経済神話が崩壊し、「できるだけ多くのことを獲得することを良しとする時代」が終わった今、

『なにを捨て、なにを残すのか?』

が人生のクオリティをきめるのだと。


まるで読み手に問いかけるような柔らかい文章で、心に入り込んできます。
私自身、多大な影響を受けた一冊です。

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説明不要の名作。
東野圭吾さんの本ですね。


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探偵ガリレオ (文春文庫)





ドラマで有名なこの作品ですが、原作もそれはそれは魅力的な作品です。
なによりも、東野圭吾さんの文章というのは読みやすい。
癖もなく、これこそ小説!というような、簡潔で、情景が浮かび易い文章。

本書は五章からなる短編集。刑事である草薙と、天才物理学者の湯川学による事件簿。
その内容は複雑で難解。それでも読みやすく解りやすいのはさすがは東野圭吾というところ。


シリーズの第一作目であるこの作品は、ドラマから知った方でも読みやすいのではないだろうか。
というのも、この短編五編はどれもドラマでも使われた話なのだ。
しかも、原作とは『少し違う』。そこが魅力的な部分であろう。

ドラマで出てきた人物が出てこなかったり、ドラマではさほど描写されてない部分が、東野圭吾の手で鮮やかに描写されていたりする。

推理ものが苦手な方でも十分に楽しめる一冊なのではないだろうか。



十二分な知識と確証に裏付けされたトリックには脱毛です。
なるほどねぇ…。と溜め息をつきたくなるほど。

単純に、とても面白い小説です。

藤原ようこさんの、不思議な本。

その名の通り、夜にふと開きたくなるような一冊。


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夜の凹み本―366のココロの風船 (だいわ文庫)



内容としては、淡い絵で描かれたイラストと、ちょっとした3〜4行のポエム。
コピーライターでもある彼女の描く世界は、とても淡くて弱い。
その弱さが、読者の共感を得るのだろう。鞄に忍ばせている読者もすくなくないようだ。

淡い絵。優しい言葉。
この本は、心に開いた穴を隙間なく埋めてくれる、優しい水のような何かがある。

と私は思う。


しぼんだこころを膨らませてくれる、本当に不思議な本。


でも
読み手を選ぶ本だとは思う。
買うのなら他のサイトの批評も見るべきでしょうね。

サッカー日本代表。中澤佑二の本。
日本代表のキャプテンとして活躍した彼の原動力とは?


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自分を動かす言葉 (ベスト新書)




スポーツ選手の本というと、トレーニングの話だったりチームの話だったり、体育会系の話になりがちに思えるが、この本は少し違う。

もちろん、サッカー選手としての体力作りの話やチームメイトとの話もあるのだけれど、この本は題名の通り、『言葉』に焦点を当てている。
ここで言う言葉とは、仲間の一言であったり、本の一節だったり、様々な形がある。

言葉を思考に結びつけ、それを行動する力に移す。言葉には自分を動かす力があることを、本書では説いているように思えた。



面白いのは、彼はもともと、小説や啓発本のような、いわゆる活字を全くと言っていいほど読まない人間だったという点だ。なのにこういった本を出すようになるまで、言葉の力を意識するようになった。そのエピソードも本書に綴られている。

なかにはいかにも『スポーツ選手っぽいなぁ』と思わせる部分もあるのだが、決して押し付けがましい訳ではないので、体育会系が苦手な方も気持ちよく読めるだろう。
というか私がそうだった笑。


夢を追っている人におすすめな一冊。

池袋ウェストゲートパークシリーズの第四弾。
電子の星。

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電子の星 池袋ウエストゲートパークIV (文春文庫)




以前にも紹介した本ですが、どうしてもこの話を紹介したくて。
本書も短編集なのですが、その2つ目。

『ワルツ・フォー・ベビー』

という短編があるのですが、その話がすごく
すごく魅力的。



私はウェストゲートパークシリーズの中で一番好きでして、未だに急に読みたくなってしまうような、魅力に溢れた作品です。

内容としては、主人公であるマコトがあった一人の男性のお話。
マコトはその男性の過去に疑問を抱き、調べようと奔走するのですが、その真相は…。


とにかく『切ない』の一言。
切ないながら、温かくて、人間って馬鹿だなと笑ってしまうようなお話。



真実が明らかになった時は、とにかく

どうして…。

が止まらなくなり、涙があふれてきます。



マコトとその男性の、不思議で魅力的な関係性にも注目です。

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